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最後の約束 |
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援軍が今だ終戦を知らぬ十番隊の元へ発ったのはさらに半日後のことだった。季節外れの雨は止むことはなく世界を濡らし、鶴峰山で散り散りとなった十番隊の隊士は、六番隊隊長朽木白哉自ら率いた部隊によって救出された。鶴峰山は静けさだけを残し、空紋のあった山頂には霊圧の残滓だけが白いもやとなって山肌に残り、シャルベーシャは姿を消し、日番谷は山頂へ続く山道を少し外れた先で、六番隊隊士によって助け出され、隊長は死んだ。
混濁した意識の中でそれでも日番谷は斬魄刀を握っていた。空ろに伏せた目は何を見ていたのか。かろうじて息のある子供を見下ろし朽木白哉は己の口から零れた言葉の苦さを呪った。
−すまない。
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